狩り
― 冒頭文 ―
林の中を人々はさまよっている。林は誘惑する。林は様々な宝物を隠し持っている。お菓子、ジャム、瓶詰めのピクルス、お茶、乾麺、香辛料・・・人々は自分の欲しいものを捜し求めて林の中を歩き続ける。たとへばコンビーフ、このステキなフォルム、なんて特別な形だろう。早くぜんまいのようなカギでくるくる巻き取って缶を開けたい。
『 狩り 』
作:武内紀子 朗読…
ドラマチック・リーディングの扉 Ⅱ
世界は 今も うごめいているらしい そんな話 君としてみたい 夜が明けるまで